おススメ度★★★★★
ありえない現象を描いているのに文章に込められた恋人への思いはリアルに感じる.リアルに感じるのは、死んでいく恋人への気持ちに生々しさがあるからだと思う.恋愛小説と言えば、恋人を死なせることによってその愛情の深さを再確認するっていうパターンが多いような気がするけど、この作品はそうではない.死んでいく恋人に対して、自分の欲望をぶつけてしまいそうになり葛藤する.現実ならこういう風になってしまうだろう.
舞城の他の作品に比べて疾走感はないけれど、ゆっくり味わえる一冊だと思います.
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